自宅で簡単な数学的概念を教える16の方法 . (Bilingual Kids Co., Ltd インターナショナル幼稚園)

これから触れる数学的概念は早くて3歳頃から教えることができます。もちろん数式を使った難しいものでは決してなく、簡単で日常使えるものです。楽しく単純な方法で、研究、仕分け、比較、分類することができるのです。幼稚園やプリスクールで学んだことを自宅で繰り返し復習することで確実なものにすることができます。武蔵境にあるような私立幼稚園や私立の保育園でも同じような概念を学ぶはずです。

 

数学及び地元の私立幼稚園について

 

私立幼稚園によっては数学に力を入れるところもあれば、そうでないところもあります。(主に経営者の意向で)数学に特に力を入れる私立幼稚園も近辺にありますが、我々の私立幼稚園はバランスの取れたアプローチをしています。将来の教育において、創造性は少なくとも理数系と同じくらいの重みを置かれると考えています。幼稚園レベルでは代数などは教えるべきではないとは思います。しかし、数学概念の基礎を早い段階で理解することは認知発達に非常に重要だと考えています。小学校で代数の勉強に備え、自宅で以下を実行し、しっかりした基礎を作ることをお勧めします。

 

以下はJ. Hoghen & D. Wasley著の「Learning in Early Childhood」からの案です。

 

(ここで挙げられる例は私によるもので、東京都武蔵野市にある我々の私立幼稚園で教える方法でもあります。)

 

  • 順序: ビーズを集めてください。一緒にビーズを紐に通して子供部屋用にモービルを作りましょう。 同じパターンでビーズを通してください。パターンは子どもに決めてもらっていくと良いです。
     
  • 長さ: 家の前から後ろまで何歩で行けるか?階段はどうでしょう?
     
  • 比較: 今度買い物に行くときはサイズの違う果物を買いましょう(大きなリンゴと小さなリンゴ等)そして違いを子どもに見せるのです。兄弟で自分の大きさを比べてもいいでしょう。
     
  • : 色んな形をペンでなぞるか、簡単なパズルを入手しましょう。
     
  • 容量: 大きなカップと小さなカップに水を入れましょう。小さなカップの水をボトルに注いで水位に印をつけてください。次にボトルを一旦空にし、今度は大きなカップの水を注ぎ込みます。異なるサイズのボトルで同じ実験を行い、一緒に比較してみましょう。もしくはバケツを外へ持ち出し、外にある葉っぱが果たして全部バケツに収まるか訊いてみましょう。
     
  • 質量: 大きめの石を3つ瓶に入れ、写真を撮ります。次に小さい石を3つ同じ瓶に入れ、再び写真を撮ります。写真を交互に見て、それぞれどのくらいまで埋まっているか尋ねてみましょう。
     
  • 予測: 一房にいくつブドウがついている?リンゴにはいくつ種があるかな?
     
  • 等価: 水の入ったグラスを準備します。同じ大きさのグラスをもう一つ準備し、子どもに同じくらい水を入れてもらいましょう。二つのグラスを並べて置き、水位を合わせるにはどちらに足すか引くか考えてもらいます。もしくは紐を半分に切り、長さが同じだということを子どもに見てもらいましょう。
     
  • 引き算: 子どもにリンゴを4つ与え、お店屋さんをしてもらいます。さて、リンゴを2つ売ったらいくつ残るでしょう?お皿にクリームビスケットを3つのせ、子どもが1つ取るといくつ残るでしょう?(このレッスンが終わる前にすっかり無くなっていますね!)
     
  • かけ算: 箱にバナナを2つとミカンを2つ入れてください。箱にはいくつ果物がありますか?もしくはクッキーの生地を混ぜ、天板に出してもらいましょう。あといくつクッキーが作れるでしょう?
     
  • 分類: 色のついたブロックを出し、色ごとに分類してもらいましょう。夕食後、シンクで食器やカトラリーを分類してもらうのもいいかもしれません。
     
  • 重量: 子どもに単3と単2の電池を渡し、どちらが軽いか持ちやすいか聞いてみましょう。(注:ボタン電池は誤飲の可能性があるのでやめましょう)
     
  • 数える: グーグルなどで数える歌を検索するか、似た物を並べて一つずつ数えてみましょう。
     
  • 割り算: 子どもにリンゴを与え、お皿にのせてもらいます。次にリンゴを半分に切ります。半分のリンゴが二つあるのを見てもらいましょう。もしくは手の届く場所にお菓子を二つお皿にのせておき、子どもに持って来てもらいます。いくつお菓子があるか聞いてみましょう。一つずつ手に取り、今度はいくつ持っているか聞いてみます。そして一緒に食べるのです。
     
  • 数字: 段ボールに数字を切り抜き、子どもに順番に並べてもらいます。もしくは数字を書いたり、なぞる練習をしましょう。
     
  • 足し算: 子どもに家族の絵を描いてもらいます。そして何人いるか数えてもらいます。次に祖父母や友人家族を描き足し何人か数えてもらいましょう。ペットなども加えていいかもしれません。

 

これらは自宅で教え始められる数学的概念です。この重要な科目を子どもに紹介するにはとてもいい方法で、認知発達の刺激にうってつけです。少なくとも数回は繰り返し、時間をおいて別な方法で再び触れるのが良いでしょう。幼稚園でこの概念を強めることで、小学校には代数の発見の準備も整うことでしょう。